「うちの子、どうして他の子と同じようにできないんだろう」
「思った通りに子育てができないのが辛い」
長男を育てながら、私自身が思っていたことです。
こんにちは。吃音あり・言語発達ゆっくりKくんを育てる母です。
子どもを育てにくいと思う原因は、自分の自己肯定感の低さにある。
この記事では、私がそのことに気づき、変わろうと思えるようになるまでをお伝えします。
※続編あり
育てにくいとは?
育てにくいとは、「親の要求を子どもが満たしてくれないときに起こる、もどかしい気持ち」。
その要求の程度は、親によって異なります。
だから、この親からしたら育てにくいけど、違う人にとっては育てやすい子の場合も。
親が子どもにどんな欲求をするかは、親自身の価値観に依るところが大きいと思います。
親の価値観が完璧主義に近く、周りからの評価を気にするタイプだと、子どもを育てにくいと感じることが多いでしょう。
‥‥‥まさに私です。
育てにくい原因は、親の低い自己肯定感
昔から私は、周りに対して心を開くことが苦手でした。
「自分は〜でなければならない」「周りの皆から良い評価をもらわなければいけない」「〜できない自分は認めてもらえない」そんな意識ばかりが強いので、周りはある意味敵ばかり。
まさに、完璧主義です。できない自分を認められないから、いくらやっても満足できないと思いながらも必死に頑張るんです。
その上、失敗して自分が傷つくのが怖い。なぜなら、傷ついた後に立ち上がる力(レジリエス)がないから。
できない自分を認められない状態は、即ち自己肯定感が低いということ。
「何かができなくても、そんな自分も含めて自分を認めている」
そんな自己肯定感は地の底にありました。
親の自己肯定感が低いと育てにくい理由
親が自分自身のできない部分を認めてあげらない状態(自己肯定感が低い状態)で子育てをすると、必ず壁にぶつかります。
なぜなら、未熟な自分のことを認められないと、子どものことを無条件に愛することができないから。
子どもにとって、親からの無償の愛は何よりも大切なものなのに、子どものできない部分も認めてあげられない子育ては、その真逆。親も子どもも、常に緊張感のある心休まらない状態になっています。
〜ヶ月になったから、これができないとダメだ。あれ、できない。どうして。周りはできてるのにどうして。ムカつく。なんでこんなに育てにくいの。私が悪いの。私が悪いんだ。周りに人もどうしようもないなって思ってるだろうな。嫌だ。辛い。
こんな負のループが続きました。
我が家の長男の場合
長男が3歳の頃。一般的にはお友達と関わって遊び始めるこの時期に、周りを見て一緒に遊びたいような目をしながらも行けない、お友達とコミュニケーションがうまくとれない、そんな状態が続きました。
子どもが年齢に応じた発達段階を完璧にクリアしてほしいという欲求が強かった私は、3歳なら友達とたくさん遊ぶべきなのに、うじうじしている長男の姿を見るのがとにかく嫌。そんな息子や不機嫌そうな私のことを、周りのママはどう思ってるんだろうと気にしてばかり。
自分の「完璧主義」「何歳になったら〜すべき思考」を、子どもにも押し付けていたんです。
それ以降、社会性や言葉の面で発達の遅れが顕著になっていきます。
正常の発達段階を完璧にクリアして子育てをしたいという私の価値観に合わない我が子に対し、私は育てにくさを感じてしまったのです。
育てにくいなら親が変わるしかない
「〜すべき思考」で育ててしまった長男は、発達の遅れも気になる上に、私に甘えることがとても苦手な子になっていました。
このままではいけない。
まずはその思考を少しずつなくしていくことが必要と思い、長男の要求を全て許そうという方針に転換を試みます。
しかし、長年私の頭の中をガチガチに固めてきた思考を解きほぐすのは、容易ではありません。
行きつ戻りつの試行錯誤を続けている中、自治体の発達相談で「ペアレントプログラム」を勧められました。
最初は親同士の慰め合いの会かと思い、気乗りせず。
一応ネットで調べてみると、「発達障害のある子に対する子育てに不安を持つ親に対し、子どもの特性と関わり方を学ぶためのプログラム」であることがわかりました。
「子どもの困った行動に対応するため、親自身の関わり方や言動を変えていくことを目的としているなんて、まさに今の私に必要なことだ」
そう思い、すぐに申し込みの電話を。
これが、私に大きな気づきをもたらしてくれる第一歩となりました。
※続編に続く
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